ピアノ教材&レッスングッズ


〜ピアノ教材〜
使ってみた教材に一言ずつ…
バイエル
(全音)
バイエルに副った副教材は多く出ています。

短所は…ヘ音記号が出てくるのが遅いこと。ヘ音記号の譜読みが苦手になりがちです。
また、同じような曲が続くので、飽きやすいです。番号どおりに進めるだけでなく、とばしたり、戻ったり…も必要なことがあります。

いろいろな版がでていますが、私は全音のものを使っています。
2巻制ではなく、5巻に分かれています。
また、1巻に入る前の「導入教材」を使うと、幼児でも理解しやすいようです。

ぴあのどりーむ
(学研)
挿絵がカラフルな楽譜!値段はちょっと高め。

最初から大譜表。
中央のドから高いほう、低いほうに少しずつ音符が増えていくので、自然に音符を覚えていけます。

短所は、ほとんどの音符に指番号が振ってあるため数字を見て弾く子も出てくること。音符を覚えているか確認しながら進める必要があります。

小さい子供が使うことを考えているようで、3和音はかなり後ろの巻になってから出てきます。和音が苦手にならないよう、手の大きさ成長を見て、和音を追加するのも良いかと思います。

どりーむは非常に使いやすいのですが、「ドシラ…」と下がることを理解するのが必須。使用するのにむいていない子もいるので注意が必要です。


ピアノ、電子ピアノを持たずにお稽古を始める子には、最初から両手弾きなので困難なことが多いです。

バーナム
(全音)
「どりーむ」のように最初から大譜表です。

他の教室からきた子が利用していて、一時使いました。
…が、曲があまり面白くないため子供には人気がないようです。

初見のお稽古にはよいようです。ただし、音符が小さめです。

曲が単調なため、拍子間が無い子は、よりいっそう拍子感がなくなっていきます。先生が伴奏をつけてあげることなどが必要かと思います。

また、「どりーむ」以上に、指番号を見て弾く子が出てきます。

みんなの
 おけいこ

(全音)
1巻は絵で覚えることが多いようです。「どりーむ」の1巻が「みんなのおけいこ」の2巻くらいです。
「どりーむ」のお堅いバージョンという感じです。

「どりーむ」は女の子っぽい絵だからイヤだ!という男の子には、向いているかと思います。

八分音符が出てくるのが遅かったり、八分の3拍子の曲がなかったりするので、他の副教材などで補う必要があります。


ピアノパレード
(学研)  
子供に人気のジブリやディズニーの曲、有名なクラシック曲が入っています。

「どりーむ」等で飽きてきてしまった子に使っています。「どりーむ」の4巻終了で、「パレード」の4巻、又は3巻に移行するとちょうど良いです。
プーさんの
 プレハノン

(ヤマハ)
ハノンにはちょっと早そうだけど、指の練習を!っという時にいい教材です。

最初は「ドレドレドー…」など音も簡単!4小節くらいの短い曲なので、集中して指の練習ができます。

ただ音を弾くだけだと、簡単すぎてしまいます。しっかりと指、手を使えているか確認して進めないと、テクニックがよくなるどころか、悪くなってしまうので要注意です。

バロック音楽
プレインベンション
小さいうちからポリフォニーの曲、バロック音楽をやるのは重要です

この本は、小さい子供が弾く事を考えて作ったようで、音符が大きめです。
原典版よりもスラーや指番号が記入されて弾きやすくなっています。
ドリル等
オリズムピック
(全音)
音符の長さを覚えられるドリルです。

四分音符の次に八分音符が出てきてしまうので使っている教材にあわせて抜かしたり戻ったりして使う必要があります。

恥ずかしがりやさん、大人びた子など…生徒の性格によっては合わないこともあります。

リズムの学校
(全音)
「すくすくミュージックすくーる」というシリーズの1つです。

リズムを均等に叩くのが苦手な子には訓練になります。

ドレミファソ
    ランド

(全音)
「ドレミファソ…」は言えるけけど、「ドシラソファ…」が言えない子にお勧め。

大きい子にはドイツ音名を覚える時に使っています。

ともだち
ソルフェージュ

(ドレミ)
私は聴音の問題用に使っています。

1巻の初めのほうは2分音符だけでドレミだけなので、はじめたばかりの子でも聴音にチャレンジできます。

自分で書き取ったものを歌う練習するのはもちろん、曲が簡単なので伴奏付けや移調奏にも使うことができます。
ともだちのーと
(ドレミ)
音符や記号の書き方、リズム、拍子等が学べるワークです。

拍子記号に合わせて小節線を書き入れる問題などが、とても勉強になりそうです。



ピアノ教材、ドリル等は最近は色々なものが出ています。
生徒それぞれの得意不得意、性格などにあわせて選ぶ事が重要です。


ピアノを習っているご家庭の皆様〜

先生が利用しているテキストが好きではない…、
お友達と同じテキストがいい…等の相談メールをいただくこともあります。

先生方にも考えもあると思いますので、よく相談をしてみるといいかと思います。


ピアノ講師の皆様〜
こちらの教材等を参考にしていただいてかまいませんが、実際の楽譜を見て選ぶことも重要です。

別のお教室から移って来た子のなかには、ドリルは使っていたけれど、宿題が出るだけで、説明はなかった…と。棒が変な位置についていても丸になっている子がいたり、音符が全く読めない子がいたり…。

視力がよくない子が、小さな音符の楽譜を使っていた事も…。

色々な楽譜をよく見て、読んで…
小さな演奏家のために最善のものを選んでください。
安易に「渡す」だけにならないよう…。良い楽譜、ドリルを良い成果が出るように使ってください。




〜レッスン便利グッズ〜
レッスンのときあると便利なもの〜
ウェット
  ティッシュ
子供のレッスンには必需品。

手を洗いにいっていると、時間の無駄になってしまうので、ウェットティッシュを用意しています。

風邪の時期には、手の除菌液もあると安心です。

ふせん紙 宿題の曲の目印に貼っています。

最初のころはクリップを使っていましたが、他のものに使ってしまうのか取ってしまっていることも多く…、ふせん紙にしました。

大きめの付箋紙なら、練習の仕方や注意する事も書けます!

ビニール袋 楽譜を買ったときの袋を捨てずに箱にためています。

雨の日にレッスンに来ると、バッグに入れても雨が吹き込んで楽譜が濡れてしまうことも!
楽譜やノートをビニールに入れてからバッグへ。

ストップ
  ウォッチ

私はキッチンタイマーを使っています。

カウントアップとカウントダウンの両方ができるものが便利です。

曲の時間を計るときにはもちろん、問題を解く時や、初見の譜読みなど、制限時間を決めてやりたいときにも使えます。



〜レッスン手製グッズ〜
レッスンで使おうと作ったグッズです。
おんぷカード

左のカードは市販のものです。
右側の大譜表のものは作りました。



手製の方は硬い工作用紙でつくり、フチに千代紙を貼りました。
「どりーむ」のテキストを利用する子には、ト音記号の「レ」とヘ音記号の「シ」が混乱しやすいので役立ちます。


鍵盤ボード

鍵盤の位置を覚える用に作ったボードです。

100均のホワイトボードに線を引き(ホワイトボード用のテープが売られていました)白鍵部分を作りました。

黒鍵はスポンジボード(100均にあります)をカットし、磁石のシートを貼りました。

最初は黒鍵を画用紙で作っていましたが、耐久性が無く作り直しました。

黒鍵をずらして「どこがド?」ときいたり、逆に「ここがドになるように黒鍵を並べて」と使えます。


五線ボード

生徒達に言わせると「最初のボード」だそうです。

五線の高い箇所と鍵盤の高い音、低い箇所と低い音が一緒だと理解するためのボードです。


リズムカード

上の白いカードは1小節バージョンで、いろいろなリズムを書いてあります。
2段重ねて、右手と左手で異なるリズムをすることも。


下のカラフルなカードは、それぞれの音符で色を変えてあります。
並べ替えて叩かせたり、逆にリズム長音で並べ替えをさせたりできます。


音符の長さカード

100均の発泡スチロールのボードで作りました。
カッターで簡単にカットすることができます。


四分音符は八分音符の2倍!などが、目で見て解るように、長さをあわせて作ってあります。
8分の3&8分の6拍子の勉強をする時に、とっても役立っています。